小樽市にも不妊治療の助成金が2つありました【2025年最新版】

不妊治療助成金 LIFE

赤ちゃんがほしいと思っても、なかなかできない夫婦がいます。そんなときに「不妊治療(ふにんちりょう)」という方法を使って赤ちゃんを授かる努力をすることがあります。でも、不妊治療はとてもお金がかかります。そこで小樽市は、赤ちゃんを望む夫婦をサポートするため「助成金(じょせいきん)」というお金の支援を行っています。


不妊治療とはどんな治療なの?

不妊治療にはいろいろな方法があります。特に有名なのは以下の3つです。

 

人工授精(じんこうじゅせい)

男性の精子を病院で女性の子宮に直接入れる方法です。

 

体外受精(たいがいじゅせい)

精子と卵子を病院で受精させ、その受精卵を女性の子宮に戻す方法です。

 

顕微授精(けんびじゅせい)

精子を顕微鏡で見ながら、直接卵子の中に入れる方法です。

 

これらの方法は、なかなか妊娠できない夫婦にとってとても効果的ですが、高度な技術を使うため、費用が高くなります。

 

小樽市が助成してくれる2つの不妊治療費用

小樽市には大きく2つの不妊治療費等助成事業があります。



  1. 小樽市不妊治療費等助成事業(厚生労働省が告示した先進医療の不妊治療)
  2. 不妊検査助成事業(不妊検査に係る費用の一部を助成)

 

① 小樽市不妊治療費等助成事業

小樽市では特に「体外受精」や「顕微授精」と一緒に行われる特別な医療技術に対して助成金を出しています。具体的には以下のような治療に対してお金の支援があります。

 

先進医療A
・子宮内膜刺激術(SEET 法)
・タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養
・子宮内膜擦過術(子宮内膜スクラッチ)
・ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術(PICSI)
・子宮内膜受容能検査1(ERA) ・子宮内細菌叢検査1(EMMA/ALICE)
・二段階胚移植術 ・子宮内細菌叢検査2(子宮内フローラ検査)
・子宮内膜受容能検査2(子宮内膜受容期検査)(ERPeak)
・強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術(IMSI)
・膜構造を用いた生理学的精子選択術(Zymot)

先進医療B
・タクロリムス投与療法
・着床前胚異数性検査

 

ここで最も気を付けたいのは、上記にある先進医療の治療内容ではなく、これらの治療を以下の病院以外で受けると治療費が助成金の対象外となることです。無知な人間には、かなりのトラップですね。

 

先進医療可能病院と助成金

医療機関名 所在地 子宮内膜刺激術 (SEET法) タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養 二段階胚移植術 子宮内膜擦過術 (子宮内膜スクラッチ) ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術 (PICSI) 子宮内膜受容能検査1 (ERA) 子宮内細菌叢検査1 (EMMA/ALICE) 子宮内細菌叢検査2 (子宮内フローラ) 子宮内膜受容能検査2 (ERpeak) 強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術 (IMSI) 膜構造を用いた生理学的精子選択術 (Zymot)
札幌医科大学附属病院 札幌市
医療法人社団 神谷レディースクリニック 札幌市
医療法人社団いちご会 美加レディースクリニック 札幌市  ○
医療法人清仁会 手稲渓仁会病院 札幌市
さっぽろARTクリニック 札幌市
宮の森レディースクリニック 札幌市
国家公務員共済組合連合会斗南病院 札幌市
医療法人社団 エナ麻生ARTクリニック 札幌市
医療法人社団 みずうち産科婦人科 旭川市
医療法人社団曽我 おびひろARTクリニック 帯広市
岩城産婦人科 苫小牧市
医療法人社団 足立産婦人科クリニック 釧路市

 

これらの治療はとても大切ですが、保険で全てをカバーできないため、多くのお金が必要になります。そこで小樽市の『こども未来部』が助けてくれます。

 

② 不妊検査助成事業

初回の検査は健康保険3割負担の対象外になるはずです。不妊治療前に実施する検査でウチの奥さんは約4万、わたしが約6千円ほどかかりました。検査後1年以内にイオンの映画館の隣にある『こども家庭課』に検査の領収書・明細書・不妊検査実施証明書・銀行カードを持っていくと条件通りなら一人20000円+不妊検査実施証明書代まで助成金を出してくれます。

 

不妊検査実施証明書は医者に伝えて書いてもらいます。助成金申請書は現地にあるので、伝えれば丁寧に書き方を教えてくれますのでご安心を。

 

小樽市不妊治療費等助成事業(先進医療助成金)はいくらまで助けてくれるの?

小樽市は、先進医療の治療費であれば7割を負担してくれます。ただし、1回の治療につき最大で35,000円までという上限があります。例えば、治療費が50,000円かかった場合、小樽市は35,000円(7割)を助成しますが、それ以上は出ません。

 

また、小樽市から札幌市などの遠い場所にある専門の病院へ通う場合には、交通費の一部も助成されます。片道25km以上の距離であれば交通費の2/3を支援してくれます。

 

助成を受けるための条件

小樽市で不妊治療の助成を受けるには、いくつかの条件があります。

 

  • 夫婦のどちらかが小樽市に住んでいること
  • 妻の年齢が治療を始めるときに42歳以下であること
  • 正式に結婚または、実際に夫婦として暮らしていること(事実婚OK)

 

特に所得制限(収入による制限)はないので、収入に関係なく支援が受けられます。

 

申請手続きの詳しい流れ

助成金を受け取るためには、以下のような手続きを行います。

 

1. 治療終了後、病院から「治療を行った証明書」をもらう
2. イオンにある『こども家庭課』で申請書をもらい必要事項を書く
3. 治療の領収書や明細書のコピー、夫婦関係を証明する住民票を準備
4. 全ての書類を揃えてイオンにある『こども家庭課』に提出

 

これらの手続きは、治療終了後すぐに行うのが大切です。

 

他の北海道の町と比べて小樽市の助成制度の特徴は?

北海道の多くの町が不妊治療の助成金を出していますが、小樽市には特別な特徴があります。

 

– 交通費の助成がある(これは北海道の中でもまだ行っていない地域もあります)
– 不妊の検査や人工授精など初期段階の治療にも助成金が使える

 

逆に言えば、東京など一部の都会に比べて、1回あたりの助成金額の上限が非常に低い(35,000円まで)ことは小樽市の課題です。

 

助成金を受け取るメリット

小樽市の助成金制度を使うと、夫婦は経済的な負担を減らすことができます。費用の負担が軽くなると、「もう少し頑張ろう」「最新の治療を受けてみよう」と治療に前向きになれます。それによって赤ちゃんを授かるチャンスも増えるでしょう。

 

今後、小樽市の制度はどうなる?

小樽市では、これからも制度をさらに充実させていく予定とのこと。助成の範囲や金額が増えることも考えられます。最新の情報は小樽市のホームページや市の広報でチェックしましょう。

 

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相談したい時はどうしたらいい?

小樽市には不妊治療に関する相談ができる窓口があります。

– 小樽市こども家庭課(電話:0134-32-5208)

不妊治療について疑問や心配があれば、気軽に相談することが大切です。小樽市の助成金制度を知って、安心して不妊治療を始めてみましょう。

 

小樽市にも不妊治療の助成金が2つあります【2025年最新版】

不妊治療は保険対象となりましたが、まだまだお金がかかります。でも昔みたいに顕微授精は50万円!といったような世知辛い負担はなくなりました。それでも、まだ今でも全部で15万円くらいはかかります。

 

そんな負担を和らげてくれるのが、不妊治療の助成金です。あなたも不妊治療の助成金を使ってください。あなたに子授け・子宝に恵まれることを小樽の片隅で願ってます。諦めないで頑張って!^^